Sustainable Innovation Lab(SIL)では、未来を構想し続けるために、自由な想像力と行動力を引き出す学びと思考の機会であるトークプログラム「BUNTAN」を開催しています。SILの会員だけでなく、一般の方々も参加できます。興味のある方はぜひご参加ください。BUNTAN共通のテーマ『人間とはなにか』社会を分解し、人類を俯瞰してみることで、その本質について考える。社会課題を深く知るために、根源的な問いについて考察することから始めていきたいと考えています。人間や社会の歴史、関係性、あり方、可能性をゲストの方とともに、紐解き議論します。■イベント概要BUNTAN#2 『わたしたちがつくり続ける理由 - 人間とはなにか - 』・登壇者:緒方壽人(デザインエンジニア / Takaramディレクター)、林篤志 (SILファウンダー / NCLファウンダー)・日程:2023年6月30日(木)19:00-21:30・会場:SHIBAURA HOUSE・参加費:観覧2,000円 (SIL会員は無料)※SIL会員の方は別途メールとDiscordのご案内からお申し込みください。・申し込み:https://buntan2.peatix.comわたしたちがつくり続ける理由モノをつくる。料理をつくる。企画書をつくる。関係をつくる。ルールをつくる。人間はつくり続けています。第2回目は「人間とは何か」というBUNTAN共通のテーマから、「つくる」ことについて分析・探究したいと思います。ゲストはデザインエンジニアの緒方嘉人さん。デザインイノベーションファーム「Takram」ではディレクターを務めています。また、思想家イヴァン・イリイチが記した『コンヴィヴィアリティ*のための道具』をベースに、テクノロジーと人間のあり方を探った『コンヴィヴィアル・テクノロジー 』を2021年に出版されました。そんなテクノロジー、サイエンス、デザイン領域の探求者である緒方さんからお話を伺っていきます。わたしたちは未来を構想するとき、いまどんな考えで「つくる」ことに向き合うべきか。人間にとって、ちょうどいい道具**とは。そして、道具をどう使うか。産業、文化、社会、地域。いろんなレイヤーから、ときにはまったく別の文脈から。緒方嘉人さんと林篤志の対話をお楽しみください。*イヴァン・イリイチが提唱した概念。日本語では「共生、自立共生」と訳されます。ラテン語の[con(ともに)]と[vivial(生きる)] を合わせた言葉。**イリイチが定義する「道具」は、自転車や電話といったモノから、法律、会社といったシステムなど、人間が扱う様々なモノやコトを道具として捉えています。今回の「つくる」も同様に広く扱います。わたしたちは、日々何かをつくっています。そしてイノヴェイターたちから生み出された便利な道具を日々使っています。だからこそ、様々な方にご参加いただきたいと思っています。新規事業開発、サステナブル領域の部署にお勤めの方、営業畑の方や総務の方、そして学生に子育て中の方も。わたしたちが「つくる」ことについて、一緒に考えてみませんか。-緒方壽人さんのこれまで「コンヴィヴィアル・テクノロジー」について記した記事はnote、書籍からご覧いただけます。・「コンヴィヴィアル・テクノロジー 人間とテクノロジーが共に生きる社会へ」・note併せてモデレーターを務める林篤志が「つくる」について書き記したコラムもご一読ください。・「つくりたいを、信じたい。」■登壇者情報緒方 壽人 / Hisato Ogataデザインエンジニア/Takramディレクター。デザイン、エンジニアリング、アート、サイエンスまで、ハードソフト問わず幅広く領域横断的な活動を行うデザインエンジニア。主なプロジェクトは、「HAKUTO」月面探査ローバーの意匠コンセプト立案とスタイリング、NHK Eテレ「ミミクリーズ」アートディレクション、21_21 DESIGN SIGHT「アスリート展」展覧会ディレクター、SKINCARE LOUNGE by ORBISのブランディングと体験デザインなど。2015年よりグッドデザイン賞審査員。近著に『コンヴィヴィアル・テクノロジー〜人間とテクノロジーが共に生きる社会へ』。書籍情報:https://convivial.technote:https://note.com/ogatahisatoTakram WEB:https://ja.takram.com林 篤志 / Atsushi HayashiNext Commons Labファウンダー。Crypto Village共同代表。Sustainable Innovation Labファウンダー。ポスト資本主義社会を具現化するための社会OS「Next Commons Lab」をつくる。2016年、一般社団法人Next Commons Labを設立。自治体・企業・起業家など多様なセクターと協業しながら、新たな社会システムの構築を目指す。新潟県長岡市山古志地域で2021年2月に始めた「電子住民票を兼ねたNFTの発行プロジェクト– NishikigoiNFT」をプロデュース。BUNTANについて良質な問いを生むためには、分析と探求から生まれる。分析(あるいは分解)の“Bun” 探究の“tan” から取りBuntan(ぶんたん)と名付けました。毎月最終週の平日夜に開催するシリーズ企画を予定しています。このトークイベントの最も重要な狙いは、100年後も地球と生きるための『問い』を立てること。SILのファウンダーである林篤志をモデレーターに、様々な専門家・研究者との対話を通じて、わたしたちの生きる世界について分析したり探求したりしながら、新たな視点や疑問を明らかにしていきます。